突然の出費に対応するため、ファクタリング利用しています。

千葉県 創業15年 保険媒介代理業

保険代理業を始めてから十年以上が経過しました。いくつかの損保・生保会社と提携し、個人や法人のお客様へそれぞれに合った保障を提案しています。営業の多くは紹介や既存の顧客からの繋がりで、地道に関係を積み重ねてきた分、信頼を前提にした契約が多いです。

ただ、ここ最近は流れが変わりつつあります。契約件数が急激に減ったわけではありませんが、長く続ける前提で組んでいた保険が、数ヶ月で見直しされるようなことが増えています。家計の見直し。生活環境の変化。解約理由を問えば、どれも納得のいく内容です。けれど、代理店側の収益には影響が出ます。とくに負担になるのが早期解約にともなう手数料の返金です。決して頻繁なことではありませんが、いくつか重なると大きな額になります。もともと受け取っていた手数料が一度引かれたあと、満額返す形になるため、月の資金計画が一気に崩れることがあります。そこへ別件の立て替えや、季節的な販促費が重なると、支払いに追われる感覚になります。
そのようなタイミングで、定期的に『中小企業ビジネスサポーターズ』さんで、ファクタリングを利用しています。すでに成立している契約から発生する報酬を、入金前に現金化することで、資金を一時的に確保する方法です。初めて利用したときにはためらいもありましたが、今ではある程度の慣れもあり、必要に応じて冷静に判断できるようになっています。本来であれば、余裕を持って備えるべき費用ですが、代理店という立場上、支払義務が発生すればすぐに対応しなければなりません。信用が第一の業界である以上、約束の期日に遅れが出れば、それだけで大きなマイナスになります。ファクタリングで繋ぐのは、そうした“信用の維持”でもあります。

もちろん、使いすぎれば本末転倒です。手数料も無視できない数字ですし、計画的に使わなければ余計に負担が増えるだけになります。だからこそ、税理士や事務スタッフと常に情報を共有しながら、利用の是非を検討するようにしています。あくまで資金の流れを整えるための手段。依存しないことが前提です。
不景気の影響は、今後もしばらく続くと考えています。契約を増やすのは簡単ではなく、解約のリスクがいつ表に出るかも読めません。だからこそ、資金繰りの調整には柔軟さが必要です。ファクタリングもその一つ。避けるべきではなく、使い方を理解しておくことが必要だと感じています。

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