重機の故障で突然の費用が発生。ファクタリングで危機脱出。

大分県 林業 創業21年

林業の仕事を始めてから20年以上が経ちますが、収入の波には今でも悩まされることがあります。近年は薪ストーブや暖炉が見直されてきていることもあり、広葉樹の薪の需要が上がっています。ナラやクヌギなどを薪に加工するだけでなく、ちょうど良い長さに切って、シイタケの原木用として出荷するルートも確保するようになりました。ホームセンターと直接やりとりをするようになってからは、価格や納期の交渉もしやすくなり、ある程度の安定は感じていました。

冬場には、原木の伐採を行い植菌作業をします。寒い中での作業には体力を要します。量を揃えられる年はまとまった売上になりますが、天候や人手に左右されるため、計画通りに進むことばかりではありません。枝打ちや間伐は製紙用のチップやバイオマス発電の燃料として使われるため、引き取り先に困ることはありません。ただ、主力となる建築用や調度品用に出荷するものに比べると、収入としては限られたものになりやすく、大きな売り上げにはつながりにくい部分です。

今回、木材の切り出し作業中にヤーダという重機が故障をしてしまいました。行っていた木材の切り出し作業はレンタル重機で対応しましたが、代金の支払いはまだ先です。シイタケの原木代金も支払いはまだ先で、バイオマス用のチップも出荷したばかりで入金は見込めませんでした。少し長い目で見るとレンタルを続けた場合に、費用がとんでもない高額になります。
そのときに初めて、ファクタリングという選択肢に目を向けました。もともと農業や林業にとって、融資のハードルは低くはありません。設備投資のために急な資金が必要でも、銀行に相談してすぐに動けることは少ないです。知り合いの紹介で、売掛債権をもとに資金化できる仕組みがあることを知り、問い合わせてみることにしました。
手続きは思っていたよりも早く進みました。これまでの取引履歴や、出荷先との契約書など、必要な書類は用意してありましたので、審査もスムーズに進んだようです。数日後には希望額の入金がありました。資金が手元に入ったこともそうですが、早めにレンタルで借り続けなくて済んだことの方が大きな安心感につながりました。
今後も必要に応じて、無理のない範囲でこうした方法を活用していくつもりです。

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