大阪府 食品卸業 小売業 創業23年
食料品の卸売と販売を営んで、もう20年以上が経ちます。主な取引先は学校給食と地域の飲食店、そして自社の小さな店舗での販売です。これまでは大きなトラブルもなく、安定した経営を続けてこられましたが、近年は思うように利益を確保することが難しくなってきました。
穀物の価格は年々上昇し、高騰した状態が続いています。特に主力で扱っている米や小麦粉、大豆製品の仕入れ値は、数年前とは比べものになりません。それでも、学校給食は契約単価が決まっているため、簡単に値上げすることはできません。店舗販売においても、あまりに価格を上げてしまうとお客様が離れてしまいます。結果として、利益率が徐々に下がっていくばかりです。
加えて、高熱費の高止まりも深刻な問題です。食品を扱う以上、冷蔵・冷凍設備は欠かせません。以前ならそこまで気にしなかった電気代も、今では月ごとの請求書を見るたびにため息が出ます。さらに、人件費の上昇も避けられません。優秀な従業員に長く働いてもらうためには、給与の引き上げも検討しなければならないのですが、売上が伸び悩む中でそれを実行するのは容易ではありません。
そんな状況を少しでも安定させるために、私は『中小企業ビジネスサポーターズ』のファクタリングを活用するようになりました。売掛金の入金を待つことなく、すぐに資金を確保できるのは大きな魅力です。特に学校給食の取引は、月末締めの翌月払いというケースが多く、手元の資金が不足しがちでした。必要なときにすぐに資金を手にできるファクタリングは、私にとって欠かせない資金繰りの手段となっています。
もちろん、手数料が発生するため、最初は利用をためらったこともありました。しかし、資金繰りが安定しないことのほうが、経営にとってはリスクが大きいと考え、思い切って導入しました。実際に利用してみると、支払いサイトの長い取引先があっても安心して仕入れを続けることができるようになり、精神的な負担も軽減されました。
とはいえ、ずっとこのままというわけにはいきません。ファクタリングは便利ですが、根本的な経営課題の解決にはなりません。今後は、原材料費の変動に強い商品開発や、より利益率の高い販売方法を模索していく必要があります。それまでは、資金繰りの安定のために、ファクタリングを賢く活用していくつもりです。
厳しい状況が続く中でも、これまで培ってきた信頼と経験を活かし、食を支える仕事を続けていきたいと思っています。
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