神奈川県 建設業 創業11年
建設現場の請負管理者として、工程の調整や安全管理、施主や職人とのやり取りに追われる日々です。現場単位で契約を結ぶ働き方なので、継続的に仕事があれば収入は安定しますが、契約と契約の間にどうしても空白期間が生まれることがあります。初めてファクタリングをしたときも、ちょうど一つの現場が終わり、次の仕事に入るまで2か月の空白が空いてしまいました。仕事がないときには収入もない。会社員とは違いボーナスもなければ有給休暇もありません。
貯金でなんとかするつもりでしたが、他に入りようがあって思った以上に支出が増えました。このままでは生活がままならないと焦っていたとき、知人から「ファクタリングって知ってるか」と教えられたのがきっかけです。
建設業でも請負契約書があれば、売掛債権として扱えること。支払予定の確実なものがあれば、それを買い取ってくれる仕組みであること。借金とは違い信用情報に傷がつかないこと。半信半疑ながら調べてみて、思ったよりもハードルが低いと感じました。
最初に売却したのは、次の現場での請負契約のうち、1か月分の予定入金でした。査定金額は額面よりも下がりましたが、それでも日々の生活をつなぐには十分で、なにより精神的な余裕ができたのが大きかったです。仕事が始まり、月末の入金で生活が整い始めると、次第にファクタリングに頼る額も減っていきました。
それからは、ファクタリングの必要金額も徐々に少なくしていき、もう少しでファクタリングに頼らなくてもなんとかなりそうです。
完全にやめるにはまだ至っていませんが、手元に残る額が少しずつ増え、それを貯金に回せるようになったことが、今の小さな支えになっています。
請負という働き方は、自由な反面、不安定さとも背中合わせです。突然の契約解除や、予期せぬ遅れが発生すると、その間の生活をどうするかは常に考えておかないといけません。以前は、そのたびに親や友人に頭を下げていましたが、ファクタリングを知ってからは、自分で責任を取る選択肢の一つとして活用できるようになりました。
もちろん、手数料がかかることや、依存してしまうリスクもあります。でも、それはあくまで使い方次第だと思っています。私は毎月、次の月はどれだけ売却額を減らせるかを一つの目標にして動いています。あと数か月、今の現場が終わる頃には、ファクタリングを完全に卒業できるはずです。
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