美容室は広告費がかかりすぎて大変。今後もファクタリングは選択肢に。

埼玉県 創業15年 美容業

美容室を始めて15年になります。スタッフは私を含めて3人。決して大きな店ではありませんが、地元のお客様を中心にリピーターさんもいて、それなりに安定していました。ですがここ数年、経営が楽だと思えた月はひと月もありません。

一番の原因は広告費です。新規集客のためにPEY決済などを導入したり、ネットの予約サイトを使っていますが、クーポン割引に加えてリクルートなどへの手数料が大きい。実際、集客数が伸びていても「ほぼ広告費のために働いている」ような感覚になります。しかもクーポン目当ての方は、なかなか定着してくれません。何度か来ては他の店に行ってしまう。その繰り返しです。原材料費、たとえばカラー剤やシャンプー類の仕入れ価格も年々上がっています。
安いものは品質に差が出るので、ある程度以上のものを使わざるを得ません。それに加えて、最低賃金の上昇も重くのしかかってきます。スタッフの給料を下げるわけにはいかないし、むしろ頑張ってくれている分、少しでも多く渡したいと思っています。でも現実には、収益性は下がるばかりです。

そんなとき、取引のあった会計士さんからファクタリングの提案を受けました。最初は抵抗がありました。「資金繰りに困った店が使うもの」というイメージが強くて、自分の店がそんなふうに見られるのも嫌だったんです。でも説明を受けるうちに、売上の一部を先に現金化するだけの仕組みだと理解し、試しにPEYでの売掛を使って、少額のファクタリングを申し込んでみました。手数料はかかりますが、入金までの1ヶ月を待たずに、必要な時期に資金が入る安心感は大きいです。その後、取引先とも相談し、入金サイクルに応じて定期的にファクタリングを活用するようになりました。月ごとの売上の動きを見ながら、必要最小限に抑えて使うようにしています。
今も決して余裕があるとは言えません。ただ、キャッシュが回らずに不安な夜を過ごすことは減りました。広告費に依存しない集客方法を模索しつつ、少しずつでも予約サイト外のリピーターを増やしていけるよう、施術の質や接客にも力を入れています。

ファクタリングは、あくまで一時的な補助輪のようなものです。でも、必要な時期に使えば、事業を守る大きな助けになると実感しています。経費や人件費の上昇が続く今の状況では、選択肢の一つとして知っておいて損はないと、今ではそう思っています。

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