税金支払いのためのファクタリング活用

東京都 建設業 創業36年

東京都で建設業を営む会社です。

今回、ファクタリングを利用するに至った経緯は、決算が完了し消費税の支払いが発生したものの、内部留保がなく納税資金を確保できなかったためでした。税金の支払いが滞ることを避けるため、資金調達の手段としてファクタリングを活用することを決断しました。

近年の物価高の影響を受け、同業他社でも税金の滞納が増えているという話を耳にします。主な要因としては、材料費や人件費の高騰により、工事単価への価格転嫁が十分に進まず、通常であれば確保できるはずの利益が圧迫され、内部留保が蓄積されにくくなっていることが挙げられます。

税金や社会保険料は利益の中から支払うことが前提ですが、現在のような厳しい経済環境下では、それらの負担が重くのしかかるのは避けられない現実です。しかしながら、税金や社会保険の支払いは義務であり、支払いを怠ることはできません。知人の会社では、税金や社会保険料を6カ月滞納した結果、差し押さえに至った事例があり、税務署や年金事務所の対応が厳格であることを改めて認識しました。

万が一、差し押さえが行われた場合、入金日に合わせて執行されるため、従業員の給与や外注費、材料費の支払いができなくなり、事業継続にも支障をきたしてしまいます。そのようなリスクを回避し、健全な経営を続けるために、今回ファクタリングを活用し、早期に資金を確保する決断をしました。

今後の課題として、物価高への対応や価格転嫁の進め方は引き続き検討すべき重要なテーマですが、適正な価格転嫁が実現できれば、企業としての成長ビジョンは明確に描けています。その目標に向け、まずは目の前の困難を乗り越えることを最優先とし、事業の安定を図っていこうとおもいます。

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