恐る恐るした初めてのファクタリング。『中小企業ビジネスサポーターズ』さんは安心できます。

京都府 自転車小売業 創業21年

自転車の販売と修理を生業にしています。店舗は駅前の小さなテナントですが、週末になればロードバイクやクロスバイクの試乗に来るお客様でにぎわうようになりました。数年前の健康志向ブームとコロナ禍の影響で、自転車への注目は一気に高まりました。その流れに乗るように、うちでも国内メーカーに加えて海外の高級ブランドを扱うようになりました。

ただ、現実は甘くありません。仕入れ価格は決して安くなく、まとまった在庫を持つ余裕もないため、ほとんどが受注販売です。お客様から注文を受けたあと、海外ブランドの輸入代理店に発注するのですが、納期はまちまちです。1カ月程度で届くものもあれば、代理店にも在庫がなく、数カ月単位で待っていただくこともあります。それでも理解あるお客様が多く、なんとか信頼を保って営業を続けてきました。
一番の悩みは、仕入れコストの急激な上昇です。ここ2~3年で、為替の影響を強く感じるようになりました。輸入価格が以前の1.5倍近くに跳ね上がり、ホイールやコンポーネントなどのパーツも同じように高騰しています。もともと利益率は高くない業種です。そこに最低賃金の引き上げや光熱費の増加も重なり、資金繰りが追いつかない時期が増えてきました。
特に厳しかったのは、注文が重なった春先のことです。支払いは先なのに、納品や売上が発生するのはずっと後になる構造のため、一時的とはいえキャッシュが枯渇しかけました。銀行の融資も検討しましたが、審査や手続きに時間がかかりそうで現実的ではありませんでした。

そんなときに知ったのがファクタリングです。売掛債権を買い取ってもらい、即日現金化するという仕組みは、最初こそ不安でしたが、ネットで調べた『中小企業ビジネスサポーターズ』さんに問い合わせをしたところ、丁寧に説明して下さり、試してみることにしました。最初は試験的に、取引のあった自治体向けの納品分を2社間ファクタリングで申し込みました。実際に売掛先からの入金実績もあるため、審査もスムーズに通過し、手続き後すぐに指定口座へ入金されました。
手数料は確かに安くはありませんが、資金繰りの遅れによる納期のずれや信用不安に比べれば許容範囲でした。なによりも、現金がすぐに手元にある安心感は大きかったです。そこから数カ月は、受注の多い月に絞って同様の取引を続けました。ファクタリングを多用するつもりはありませんが、いざというときに頼れる仕組みがあるというだけで、経営の不安はぐっと減ります。
今もまだ輸入価格の高騰は続いていますし、為替がどう動くかは予測できません。ただ、いずれ状況は落ち着くと信じています。それまでは、売上の波に応じて柔軟に資金を確保し、常連のお客様の信頼を裏切らないよう、目の前の仕事に丁寧に向き合っていくつもりです。

ファクタリングは、困ってから使うものだと思っていました。でも今は、「困る前に使う」選択肢のひとつだと感じています。経営を守るための道具として、これからも必要に応じて上手く付き合っていきたいと思います。

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