佐賀県 運送業 創業25年
家畜運送業を営んでいる当社は、創業以来、畜産業者の方々の大切な家畜を安全に輸送することを使命として事業を展開してきました。一般的な運送業とは異なり、生きた動物を扱うという特性上、高度な技術と経験が求められます。長年の実績と信頼のおかげで、競合が少なく経営は安定しており、取引先からの依頼も継続的に増えている状況です。しかし、その安定した経営の裏で、人材不足という大きな課題を抱えています。
家畜運送に携わるドライバーには、通常の運転技術だけでなく、動物の扱いに関する知識や特殊な資格が求められます。長時間の輸送中に家畜がストレスを感じないようにするためのノウハウや、積み下ろしの際の安全管理など、専門的なスキルを持つ人材でなければ務まりません。ところが、近年は運送業全体で人材不足が深刻化しており、特に当社のような専門性の高い業種では、求人を出してもなかなか応募が集まりません。
このままでは、既存のスタッフの負担が増大し、サービスの質を維持することが難しくなります。そのため、定期的に求人予算を定期的に大幅に増やし、大々的な求人を行う期間を設けています。これまで以上に好条件を提示し、専門学校や畜産業関連の教育機関にもアプローチするなど、さまざまな手段を講じています。その結果、求職者からの問い合わせは徐々に増え、採用の道が開ける兆しが見えてきました。
ただ、定期的に行う求人広告費や採用にかかるコストがかさみ、この期間は一時的にキャッシュフローが圧迫されてしまいます。当社の経営は安定しているとはいえ、取引先からの支払いサイトの関係で、売掛金が入金されるまでには一定の期間があります。通常の運営費用は問題なく回せるものの、このような急激な支出の増加に対応するため、まとまった資金が必要になります。
そこで、当社はこれまでも何度か活用してきたファクタリングを利用することにしました。すでに取引のあるファクタリング会社に相談し、売掛金の一部を早期に現金化することで、資金の流動性を確保するのです。ファクタリングは、借入ではなく売掛金の買取によって資金を調達する仕組みのため、負債を増やさずに資金繰りを改善できる点が大きな利点です。
当社では、今後も事業を拡大していく予定でいるため、人材確保は絶えず課題となります。そのためには、今後も一時的な資金不足に対応する必要が出てくるでしょう。ファクタリングは、こうした局面において柔軟な資金調達手段として非常に有効であると実感しています。
現在、当社の業務は順調に回っており、安定した経営基盤を維持しながら、より質の高いサービスを提供し続けるために、今後も状況に応じた資金調達を行いながら、業界の発展に貢献していきたいと考えています。
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