愛知県 創業16年 古着・リセール・2次流通
古着やヴィンテージ衣料の買取販売を行っている店舗では、仕入れの目利きがすべての鍵となる。特に最近は、海外からの輸入ヴィンテージ品の需要が高まり、仕入れ価格も上昇傾向にある。質の良い一点ものは、それなりの価格で買い付けなければ手に入りません。良い商品を揃えようとすれば、仕入れにかかる初期投資は決して軽くない。ところがここ数ヶ月、SNSやフリマアプリの影響で、特定のブランドや年代物のアイテムが急速に値崩れを起こしています。それまで高額で取引されていた80年代のデニムや、ユーロミリタリーのジャケット類が、突如として過剰在庫になってしまった。在庫として抱えているうちは、売れない限り現金にはなりません。
売上はある程度確保できているものの、入金までのタイムラグがあります。その間に、次の仕入れ時期が迫る。良品を逃せば、次にいつ出会えるかわからないのがこの業界の常でです。手持ち資金では到底まかないきれない状況となり、はじめてファクタリングを検討しました。
取引先に対しての売掛金を買い取ってくれる仕組みは、最初こそ複雑に感じられましたが、『中小業ビジネスパートナーズ』さんが丁寧に説明してくださり、仕組みを理解することができた。一度理解すると仕組みは比較的シンプルで、審査にかかる時間も短く、短期間で資金が入るというスピード感は、仕入れのタイミングに悩む業種には非常に心強く感じられました。
実際に利用してみると、手数料は当然ながら安くありません。ただ、それ以上に「仕入れのチャンスを逃さない」という価値が大きかったです。現金が即座に必要になる局面では、ファクタリングという選択肢があるだけで精神的な余裕が生まれました。必要な分だけ資金化し、計画的に返済できれば、無理なく回せると実感しました。
もちろん、毎回頼りすぎるわけにはいきません。根本的には在庫の回転率を上げ、仕入れと販売のバランスを見直す必要があります。だが、商機を逃さないための一時的な資金調達方法としては、ファクタリングは有効な手段のひとつであると感じています。
現在は慎重に仕入れの方針を見直しつつ、販売チャネルの拡大も模索しています。高く仕入れてしまった在庫は徐々に値下げして回転させながら、次のトレンドに乗る準備を進めています。限られた資金で勝負する小規模事業にとって、流動性の確保こそが最も重要なテーマであると改めて痛感しました。ファクタリングを初めて利用した経験は、資金繰りの選択肢を広げる意味でも大きな意味を持っています。
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