ファクタリングは『中小企業ビジネスサポーターズ』さんと決めています。

三重県 製造業 創業46年

建具の製作をしている社員3名の零細事業者です。
建具製作の仕事は、技術と経験が求められる分野です。木の特性を理解し、細やかな加工を施すことで、美しさと機能性を兼ね備えた製品を生み出すことができます。その一方で、材料の調達や資金繰りの管理が経営の大きな課題となることも少なくありません。

現在、私は乾燥させた古い木材を使い、建具を製作しています。この木材は、価格が比較的安かったころに仕入れたものですが、そろそろ新たな木材の購入を検討しなければならない時期に差しかかっています。木材の価格は以前と比べて上昇しており、次の仕入れのための資金繰りが頭の痛い問題になっています。

当社の売上は、月によって大きな波があり、注文が集中する時期と閑散時期がはっきりしているため、資金の流れが安定しないのが現状です。建具の製作は、発注を受けてから材料を手配し、加工、仕上げを経て納品するまでに一定の時間がかかります。そのため、売上が発生しても入金までのタイムラグが長く、手元資金が不足しがちになります。この問題を解決するために、私は定期的にファクタリングを利用するようにしています。

ファクタリングを利用することで、入金の時期を早め、資金を円滑に回すことができます。特に、仕入れ資金が必要なときや、急な経費が発生したときには非常に助かる仕組みです。ただし、当然のことながら手数料が発生するため、無計画に利用すると利益を圧迫することになりかねません。そのため、私は必要なタイミングを見極め、慎重に利用するように心がけています。

今回も、新たな木材を仕入れるための資金として、ファクタリングを活用することを考えました。仕入れの資金が確保できれば、これからの製造にも支障が出ることなく、安定した供給を続けることができます。建具の品質を保つためには、適切な材料を確保することが欠かせません。価格が高騰しているとはいえ、無理に質の悪い木材を使うわけにはいきませんし、安定した供給のためにも、仕入れを途切れさせるわけにはいかないのです。

ファクタリングを定期的に利用することで、当社の資金繰りはある程度安定しています。しかし、長期的に考えると、売上の波をできるだけ平準化し、資金繰りの負担を軽減することが必要だと感じています。新規の取引先を開拓し、注文を分散させることで売上を安定させることができれば、より健全な経営が可能になるはずです。

木材の価格高騰が続くなかで、どう資金を確保し、どう事業を継続していくかは常に悩みどころです。それでも、長年培ってきた技術と信頼を活かし、これからも良い建具を作り続けるために、最善の方法を模索していきたいと考えています。

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