ファクタリングとリースを活用して、新たな市場を開拓

福井県 運送業(活魚) 創業21年

福井県で活魚運送業を営んでおり、創業21年の実績を持っています。鮮魚市場や飲食店向けに生きたままの魚を輸送する専門業者として、長年にわたり地域の水産業を支えてきました。
特殊な水槽を備えることで、充分な鮮度を保ったまま魚を運ぶことができるのが、他社にない強みとなっており、順調に売り上げを伸ばしてきました。

コロナ禍にあっては、外食控えの影響で一時は業績が落ち込んだものの、コロナ明けから観光インバウンドの影響もあって、昨今の飲食業界の回復とともに、活魚の需要が高まり業績が回復しました。特に県外の高級寿司店や料亭との取引が増え、売上は急成長を遂げています。
しかし、活魚運送の特性上、燃料費や設備のメンテナンス費用が高額になりがちなところに物価高問題が重くのしかかり、売掛金の回収までのタイムラグが大きな負担となっていました。取引先の多くが多くが大手飲食チェーンや市場関係者で、支払いサイトが60日ん物も多く、従業員の給与や車両の維持費、燃料費などの運転資金が必要になります。

特に最近では、新規取引先が増えたことで車両の増強が求められました。しかし、銀行からの融資はすでに活用しており、追加の借り入れには時間がかかる状況でした。このような資金繰りの課題を抱える中、同業者の紹介で『中小企業ビジネスサポーターズ』さんでのファクタリングという資金調達手法を知りました。銀行融資が実行されるまでの短期間を、ファクタリングで売り上げ入金を前倒しして、資金をつなごうというものです。
しかし、ファクタリングを銀行融資ではなくリースと組み合わせることで、新規の借り入れを抑えられることに気付き、ファクタリングて新規車両を調達し、新たに冷却機能付きの水槽を搭載したトラックをリース契約にすることで、決算書の見た目も綺麗な状態を保つこともできました。

銀担保や保証人が不要で、審査も比較的スピーディーであることがメリットで、取引先や銀行に知られにくい2社間ファクタリングを利用することにしました。売掛金1,000万円のうち800万円をファクタリング会社に譲渡し手数料は約8%。
決して安くはありませんでしたが、申し込みから3日以内に資金を受け取ることができました。

これにより、より多くの注文を受けることが可能になり、結果的に売上拡大に繋がりました。ファクタリングを利用したことで、資金繰りの問題を解決し、成長のチャンスを逃さずに済みました。

もちろん、ファクタリングは頻繁に利用すると手数料負担が大きくなるため、計画的な活用が求められます。しかし、リースという他の手法と組み合わせることで、新たなビジネスチャンスの機会を逃すことなく、最大の効果が出ることが分かりました。
今回、様々なアドバイスをくださった『中小企業ビジネスサポーターズ』さんには感謝でいっぱいです。

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