ファクタリングがなければ、廃業という綱渡りが続いています。

新潟県 建設業 創業18年

とび職の四次孫請け。しかも社長が自己破産歴あり。そんな会社に銀行融資なんて通るはずがありません。けれど現場は動いているし、職人は週払い。材料屋は現金主義。支払いサイトは90日。もう何年も、ずっと綱渡りです。そんな中、頼りにしているのがファクタリングです。初めて使ったのは3年前。仲間からの紹介で、二社間の買取型。最初は掛け目4割で、手数料は30%でした。たとえば100万円の請求書なら、40万円が即日振り込まれ、手数料30%はその40万円に対してON、つまり12万円が別途請求される仕組みです。
40万円を得るのに、12万円のコストがかかる。正直、安くはないです。でも、資金がなければ現場が止まる。止めれば信用が消える。そう思えば、選択肢なんて他にありません。

半年ほど取引を重ね、ようやく手数料が25%に下がりました。とはいえ、提出書類に一つでもミスがあれば即30%に戻る契約です。今では請求書も注文書も職人の手配票も、夜中まで何度も見直してから送るようになりました。買取金額はあくまで請求額の4割。たとえば請求書が250万円あれば、現金化できるのは100万円。そして手数料はその100万円に対して25%、つまり25万円が別途かかります。
これだけ見れば高いと感じる人も多いでしょう。でも、たとえば資材を現金で仕入れると、請求より3%安くしてもらえる。支払いの早い業者として名前が通れば、他社より先に現場を押さえられる。そう考えると、手数料は単なる損失とは思っていません。

今は、毎月の請求書すべてを売るのではなく、資金繰りが厳しい月に3~4割程度を売却するスタイルにしています。すべてを頼っていては、いつか身動きが取れなくなる。それが身に染みたからです。ファクタリングは道具です。使い方を誤らなければ、再起の助けになる。そう思っています。自己破産後、どこにも頼れなかった自分にとって、今こうして現場を続けていられるのは、この仕組みがあったからこそです。ファクタリングは万能ではないけれど、現場を止めずに前に進むための、現実的な方法の一つです。

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